☕ コーヒー雑学

コーヒー豆の挽き方ガイド|粗さの違いと抽出器具別の最適な挽き目

#挽き方#コーヒーミル#グラインダー#器具#抽出
目次

「コーヒーの味を手軽に向上させる、最もインパクトのある方法は何か?」

と聞かれたら、多くのコーヒー専門家が「飲む直前に豆を挽くこと」と答えるでしょう。

そして次に重要なのが「正しい挽き目(粒度)を選ぶこと」です。同じ豆でも、挽き方を変えるだけで味は大きく変わります。この記事では、コーヒー豆の挽き方の基本から、抽出器具別の最適な挽き目まで詳しく解説します。

なぜ挽き目が味に影響するのか

コーヒーの抽出は、簡単に言えば「お湯で粉からコーヒー成分を溶かし出す」作業です。挽き目(粒の大きさ)は、この抽出の速度と量に直接影響します。

細かく挽いた場合

  • 表面積が大きくなる → 成分が素早く溶け出す
  • 抽出が速い・多い → 濃く、苦味が出やすい
  • お湯の通過が遅い → 接触時間が長くなる

粗く挽いた場合

  • 表面積が小さくなる → 成分がゆっくり溶け出す
  • 抽出が遅い・少ない → 薄く、酸味が出やすい
  • お湯の通過が速い → 接触時間が短くなる

つまり、挽き目を調整することで、コーヒーの濃さ・苦味・酸味のバランスをコントロールできるのです。

挽き目の5段階

コーヒーの挽き目は一般的に以下の5段階に分けられます。

1. 極細挽き(パウダー状)

上白糖のようなきめ細かい粉です。

  • 用途: エスプレッソ、ターキッシュコーヒー(トルコ式)
  • 特徴: 短時間で濃厚な抽出。強い圧力をかける抽出方法に適しています

2. 細挽き(グラニュー糖程度)

グラニュー糖と同じくらいの細かさです。

  • 用途: マキネッタ(直火式エスプレッソ)、エアロプレス(短時間レシピ)
  • 特徴: やや濃いめの抽出に。ドリップには細かすぎるので注意

3. 中細挽き(ザラメと砂糖の中間)

ドリップコーヒーで最も一般的な挽き目です。

  • 用途: ペーパードリップ(ハンドドリップ)、コーヒーメーカー
  • 特徴: バランスの良い抽出。迷ったらまずこの挽き目から

4. 中挽き(ザラメ程度)

ザラメ糖くらいの粗さです。

  • 用途: サイフォン、ネルドリップ、エアロプレス(長時間レシピ)
  • 特徴: すっきりとした味わい。浸漬式(粉をお湯に漬ける方式)に向いています

5. 粗挽き(粗いザラメ程度)

ザラメ糖より粗い、ゴロゴロとした粒です。

  • 用途: フレンチプレス、コールドブリュー(水出しコーヒー)
  • 特徴: まろやかで角のない味わい。長時間の浸漬に適しています

抽出器具別・最適な挽き目一覧

抽出器具最適な挽き目抽出時間の目安
エスプレッソマシン極細挽き25〜30秒
マキネッタ細挽き3〜5分
ペーパードリップ中細挽き2分30秒〜3分
コーヒーメーカー中細挽き4〜6分
サイフォン中挽き1〜1分30秒
ネルドリップ中挽き3〜4分
エアロプレス中細〜中挽き1〜2分
フレンチプレス粗挽き4分
コールドブリュー粗挽き12〜24時間

コーヒーミルの種類と選び方

飲む直前に豆を挽くには、コーヒーミル(グラインダー)が必要です。大きく分けて3種類あります。

手動ミル(ハンドミル)

手でハンドルを回して豆を挽くタイプです。

メリット:

  • 価格が手頃(2,000〜15,000円程度)
  • コンパクトで場所を取らない
  • 電源不要でアウトドアにも持ち出せる
  • 挽く動作そのものが楽しい

デメリット:

  • 1杯分を挽くのに1〜3分かかる
  • 大量に挽くのは大変
  • 安価なものは粒度の均一性に欠ける

おすすめの方: 1〜2杯分を丁寧に淹れたい方、コーヒーを淹れる過程を楽しみたい方

電動ミル(プロペラ式)

プロペラ状の刃が高速回転して豆を砕くタイプです。

メリット:

  • 価格が手頃(2,000〜5,000円程度)
  • 素早く挽ける
  • コンパクト

デメリット:

  • 粒度が均一になりにくい(粗い粒と粉が混在)
  • 挽き目の調整が難しい(回す時間で調整するしかない)
  • 熱が発生しやすい

おすすめの方: 手軽に始めたい方、予算を抑えたい方

電動ミル(臼式・コニカル式)

臼のような刃(バー)で豆を挽くタイプです。

メリット:

  • 粒度の均一性が高い
  • 挽き目の段階調整が可能
  • 熱が発生しにくい
  • 安定した品質の粉が得られる

デメリット:

  • 価格が高め(5,000〜30,000円以上)
  • サイズが大きめ
  • 動作音がやや大きい

おすすめの方: 味にこだわりたい方、エスプレッソも淹れたい方

挽き目の調整で味をコントロールする

「なんだか味が思い通りにならない…」というとき、挽き目を調整してみましょう。

コーヒーが苦すぎる・えぐい → 挽き目を粗くする

細かすぎて過抽出(抽出しすぎ)の状態です。1段階粗くしてみましょう。

コーヒーが酸っぱすぎる・薄い → 挽き目を細かくする

粗すぎて抽出不足の状態です。1段階細かくしてみましょう。

コーヒーの味が安定しない → 均一性を確認する

安価なミルの場合、粗い粒と細かい粉が混在し、抽出にムラが出ることがあります。ミルのグレードアップを検討するか、挽いた後に茶こしで微粉をふるい落とすという方法もあります。

挽きたてコーヒーの楽しみを

信州珈琲では、豆のまま(ホールビーン)での購入をおすすめしています。挽きたての豆から立ちのぼる香りは、コーヒーの楽しみの中でも格別なものです。

もちろん「ミルを持っていない」「朝は時間がない」という方のために、挽いた状態(中細挽き)でのお届けにも対応しています。ただ、もし少しでもコーヒーの味わいを深めたいとお考えでしたら、ぜひ手動ミルから始めてみてください。数千円の投資で、毎日のコーヒーが見違えるほどおいしくなります。

信州珈琲のおすすめ

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中煎りのバランスブレンド。挽きたてで淹れると、ナッツとキャラメルのような甘い香りが広がります。豆のままのお届けです。

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まとめ

  • コーヒーの味は挽き目で大きく変わる
  • 細かいほど苦味が出やすく、粗いほど酸味が出やすい
  • 抽出器具に合った挽き目を選ぶのが基本
  • 飲む直前に挽くのが最もおいしい
  • まずは中細挽きから始めて、好みに合わせて調整しよう
こんなとき調整
苦すぎる・えぐい1段階粗くする
酸っぱすぎる・薄い1段階細かくする

正しい挽き目を知ることで、同じ豆でも格段においしいコーヒーが淹れられるようになります。ぜひ、挽きたてコーヒーの世界を体験してみてください。

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